ロゴ制作で大失敗!?ビジネスでロゴを制作・依頼する時に考えたい利益とリスクについて解説【料金】

ビジネスでロゴを制作する目的って何でしょう?

当たり前ですけど「売り上げを伸ばすため」ですよね。「自社イメージを上げたい」という理由もあると思いますが、最終的に行き着くのはブランド力を高めて儲けるという事だと思います。

今回はロゴを依頼する前に考えておきたいビジネスに関係するロゴとブランドとしての扱いについて解説していきます。コレを分かっていないとロゴで「リスク」を負う可能性さえあります。

ロゴ制作は「消費」では無くて「投資」に近いモノだと考えましょう。

ビジネスとロゴとの関係性

ビジネスにおけるロゴ制作は投資

ビジネス目的でロゴを制作するのであれば、どの程度、会社・サービスとして利益を増やす事ができるのかということを考える必要があります。ロゴは会社などを成長させるために作ります。

・何となくロゴがあった方が便利でいい

という意見もありますが、ビジネスでロゴ制作は「投資」と捉えるのが近い感覚だと思います。

ロゴ制作に投資して、そのロゴが良ければ多くの顧客・ユーザーに認知されやすく、どういう会社・サービスなのか伝わりやすく、ブランドとしての自社製品・サービスの価値が上がります。

例えば、2つのコーヒーがある場合を考えましょう。

  • 普通のドリップコーヒー
  • スターバックスのコーヒー

恐らく、何回もスタバに行った事があっても目隠しで当てろと言われたら難しいと思います。

ただ、目隠しををせずに、どちらでも選んでいいと言われたら、ほぼ100%の人がスターバックスのロゴのついたカップを持って行くはずです。これがブランドの力というモノを表しています。

洋服や食べ物のブランドで「品質・デザイン・味」で選んでいるから間違えないという方もいると思いますが、例え全く同じようなブランドが他にあったとしてもそちらは選ばないはずです。

特に競合他社の多いジャンルではブランド力(ロゴ)は売り上げに密接に関わっていますね。

ブランド(ロゴ)の力

今の時代はわりと性能・見た目・味という部分では均衡している事が多く、ブランド力やマーケティング力で勝負する時代になっています。知られる・印象に残ることが大事ですね。

競合の多い業種ほどロゴによるリスクを考えるべき

ここまではブランド(ロゴ)が売り上げに繋がる場合の話をしましたが、逆に言えば、ロゴが良くなければブランドとしての価値が無い、もしくは価値が下がるリスクもあるということです。

例えば「ナイキ」がロゴを大幅に変えたとします。変更後もそれなりにカッコいいロゴです。

恐らくですが、売り上げは爆発的に落ちるのではないでしょうか。

ナイキの服・シューズが欲しい人は”あのロゴ”の描いてある服・シューズが欲しいはずです。機能性が全く変わらなくても、プロ選手以外は気づきにくいし、商品としての価値は下がります。

もちろん業種によってその辺りの”ブランド”が与える事情は多少変わります。

インフラ系・IT系の企業であれば、例えロゴを大幅に変えたとしても、今まで使っていた顧客やユーザーが早急に他のサービスに切り変えるほどの大きなインパクトは発生しないはずです。

ただし、新規の顧客・ユーザーがその企業に抱くイメージは変わるので、そのロゴが新規客に与えるイメージが良くなければ次第に売り上げが落ちていき、影響を与える事は変わらないです。

しかも、大抵は単に売り上げが落ちるだけでは済まない場合が多いです。

というのも、ロゴは多くの場所で使われるモノです。つまり、Webサイト・名刺・封筒・広告・バナー・ポスターなど全て作り直しが必要で、売り上げ低下に加えて大きな損失を生みます。

何となくロゴがあった方が便利でいい

という理由で作るとビジネス的には危ない橋を渡る可能性があるということですね。

ロゴは企業やサービスの売り上げやリスク管理にかなり直結した要素です。続いて、少し具体的な金額の例を挙げて、売り上げや損失からロゴの価格について検討してみようと思います。

ロゴ制作の料金と適正価格

ロゴは「安くて良い」が最高

ロゴの料金というのは非常に幅が広いです。

大抵のデザイン事務所っていうのはロゴ料金が書いていないので、想像つかない方もいると思いますが、一般的なデザイン事務所で10~100万円でロゴ制作を受けている場合が多いですね。

もちろん安い場合も、全然高い場合もあります。ブランディングとしてロゴも含めて総合的にデザイン面で関わるという事も増えてきていますね。その場合はもう少し料金も高くなります。

でも、クラウドソーシングで依頼すれば500円でも3,000円でもロゴを作ってくれる人がいます。

  • デザイン事務所:10万円~100万円
  • フリーランス:1万円~5万円
  • クラウドソーシング:3,000円~3万円

非常に振り幅が大きいですが、先ほどロゴ制作は「投資」と言った様に、投資額が少なくリターンが多ければもちろんそれがビジネス的には正解なので、安く良いロゴが一番良いはずです。

いくらデザイナーが業界調査・ロゴ案の試作・ブランドイメージの検討に時間を使って苦労して制作したロゴであっても、それより安くて良いロゴがあればそちらを選ぶのが当然良いです。

デザイナーの主張と審美眼

ロゴ制作って知らない方から見ると「簡単」に作っているイメージがあると思うので安く思われがちですが、実はかなり地味で時間が必要な作業です。人件費がかなりかかる作業になります。

なので、デザイナーはいかに苦労して作ったのかという事を主張しがちです。簡単に言えば、背景を知らないクライアントに安値を提示されたり、イメージ違うから全修正みたいな事を言われると腹が立つワケですね。プロなので態度には出さないと思いますが大抵がそうだと思います。

ただ、クライアント側からしたら投資で、安くてリターンがあるロゴが一番良いだけなので「いかに大変なのか」をデザイナーに主張されても関係ないということが間で起きている事です。

ということで、いわゆる「安くて良いロゴ」を見極められればいいですがなかなか難しいです。

もし「良いロゴ」を入手できた場合、もし「良くないロゴ」を入手してしまった場合に、どういう事が起こる可能性があるのかということを具体的な金額をだして検討してみようと思います。

こういう事を考えると、どの程度ロゴ制作に投資するべきなのかという事が計算できます。

ロゴがビジネスに与える影響と具体的なお金の話

例えば、年商1億円の企業があったとします。

その企業はロゴを制作してブランドイメージを高める事で売り上げが2%増加する事が見込めるとしましょう。単純計算で年間200万円の売り上げ増です。ただし、制作したロゴを使った「サイト・封筒・広告など」の制作に合計で100万円かかるとします。どの会社にも必要な経費ですね。

① 良くないロゴを使ってしまった場合

例えば、企業のロゴを2万円で作るとします。

そうした場合に、もし「良くないロゴ」でブランド力が下がったとしたら、売り上げが2%程度は落ちると仮定。さらに新しいロゴを作って、自社ロゴの製品も作り直しで100万円必要です。

・ロゴの制作:-2万円
・売り上げ減:-200万円
・自社用品の制作:-100万円
・自社用品の制作し直し:-100万円
・新しいロゴの制作:-20万円

合計で−422万円、つまり年商の約4%の損失が生じます。それなりに大きい額ですね。

② 良いロゴを使った場合

例えば、企業のロゴを20万円で作るとします。10倍の値段です。

そうした場合に、もし「良いロゴ」だった場合、先ほどの前提の様に売り上げは2%増加しますし、自社用品の制作は1回で済んで作り直しなどの費用はかかりません。計算するとこうです。

・ロゴの制作:-20万円
・売り上げ増:+200万円
・自社用品の制作:-100万円

合計で+80万円、つまり年商の約1%の利益増、次年度から2%の利益増が見込める状態です。

非常に単純などんぶり勘定ではありますが、ここに大きな差がある事がわかると思います。

利益と損失から見るロゴ制作の依頼

例として、安いロゴを「良くないロゴの場合」として扱っていますが、安ければ確実に「良くないロゴ」というワケでは決してありません。何度も言いますが、安くていいロゴが最高です。

20万円でロゴを作っても失敗する場合もあるし、200万円でも失敗の可能性はあります。

ただし、上記でも概算した様に、ロゴ(ブランド)は売り上げ・損失にかなり直結する要素なので、なるべくリスクを避ける様にした方がビジネスとして賢い選択肢だという事になりますね。

今回上手くいけば2%の売り上げ増が見込める中で、なるべくリスクを下げてかつ手元にもお金を残すことを考えると、50万円~100万円程度で依頼するのがビジネス的な考えかと思います。

価格が高ければ、それに比例してロゴデザインのクオリティーが何倍にも良くなるかと言われればそういう事では無いと思いますが「良いロゴ」に仕上がる確率は確実に上昇するはずです。

つまり、ロゴの良し悪しを自社で担保出来ない以上、高くてもプロに依頼してリスクの少ない選択肢を取ろうとする企業が多いわけですね。売り上げ減・作り直しなどのリスクがあるからこそ、数%が大きな意味を持つ企業ほど、高額で著名なデザイナーに高額で依頼をするワケです。

それが、例えロゴが1点で1,000万円だとしても、年商が100億円の企業であって、ブランド力で売り上げが上がる見込みがあって、リスクを軽減できるのであれば安い買い物になるはずです。

新規立ち上げ企業の場合

もし、新規で企業を立ち上げる場合、どの程度の料金でロゴを作るべきでしょう?

年商もそこまで増える・増やす見込みもなくって、ブランドとして価値も上げていく事は考えていない(ビジネス的にどうかは置いておいて)場合にはお安いロゴでも良いかもしれません。

ただ、自身の力で思いがけずに事業が拡大して行った時に、どこかでブランドイメージが重要になってくる場面に出くわす瞬間があるはずです。きっとその時には、こんな風に思うはずです。

  • 最初から長く使えるロゴにしておけば
  • ある程度知られているからロゴを変えたいけど認知度が下がるんじゃないか

この場合、かなり大きな決断になるので、こういう自体になる前に、本当は最初からある程度の金額をかけて、投資のつもりで長く使えるロゴを作っておくというのがいいと思っています。

およそ、会社立ち上げ時の資本金の10%程度が目安かなと個人的には思います。

まとめ:ビジネスでロゴを制作・依頼する時に考えたい利益とリスク

今回ロゴデザイナーとして、ビジネス面での利益・リスクについてお話してきました。

ロゴの制作と料金のお話をするとどうしても「ロゴ料金の相場っていくらぐらいなのか?」「ロゴデザインがいかに大変な作業なのか」という話に大抵偏りがちになってしまうと思います。

ただ、出来るビジネスマンであれば、ロゴやブランディングにいくら使うべきか、投資すべきか分かっているので、ロゴ制作や依頼を考えている方は一考してみても良いかもしれませんね。