モリサワフォントを使うならどれがおすすめ?セレクトパックで選ぶならどの書体とウェイト?【Select Pack】

今回はデザインに興味のある人なら1回は聞いたことがあると思う「モリサワ」のフォントのお話です。

愛称の意味を込めて「モリサワ」と呼んでいますが、モリサワ株式会社さんの作るフォント製品の事を一般的にモリサワフォントと言います。非常に質の高いフォントで多くのデザイナーに愛されていますね。

ただ、フォントの質が高いだけあって、なかなかフォントの使用料を払うの自体が大変でもあります。

そこで今回は、モリサワフォントを使う為の色々な選択肢と、モリサワさんの製品であるセレクトパック(Select Pack)で書体とウェイトを選ぶ際のデザイナーの個人的なおすすめをご紹介していきます。

モリサワフォントをどうやって使う?

モリサワフォントを使う為にはいくつかの選択肢がありますが、無料で使う手段は残念ながら無いです。

・Adobe CCを契約して「Adobe Fonts」で利用する

・モリサワパスポートを契約する

・セレクトパック(Select Pack)を購入する

モリサワフォントを使う手段としては主に上記3種類になりますが、Adobe CCを契約していてサービス内で使える「Adobe Fonts」に内蔵されているモリサワフォントを使うケースが最も多いと思います。

どのスタイルもそれぞれのメリット・デメリットがあると思うので、細かく分けて解説をしていきます。

モリサワフォントを使う為の方法メリット・デメリット

Adobe CCの「Adobe Fonts」を使う場合

完全に推測ですが、クリエイティブ関係の仕事をしている人の中で、Adobeは契約しているけどモリサワパスポートは契約していないという人はいると思うので、コチラを活用している人が多いと思います。

Adobe Fontsではモリサワフォント中で下記10個のフォントが使用可能です(2020年12月現在)。

・A-OTF 太ミンA101 Pr6N

・A-OTF 太ゴB101 Pr6N

・A-OTF 中ゴシックBBB Pr6N

・A-OTF 見出ゴMB31 Pr6N

・A-OTF じゅん Pro

・A-OTF 見出ミンMA31 Pr6N

・A-OTF UD黎ミン Pr6N

・A-OTF リュウミン Pr6N

・A-OTF UD新ゴ Pr6N

・A-OTF UD新丸ゴ Pr6N

モリサワの中でも結構使いやすいスタンダードなフォントで、モリサワで購入できる「基本7書体パック(45,000円)」に入っている書体+新ゴ+新丸ゴ+黎ミンという感じのラインナップになっています。

Adobe CC(年75,000円)を契約している限りはコチラのフォントは追加料金なしで使用できます。

特に「見出ゴMB31」「リュウミン」「新ゴ」辺りは使いやすくてプロのデザイナーもよく使うフォントなので、モリサワパスポートを追加でサブスクするのは厳しいという方にとって非常に嬉しいですね。

ただし、スタンダードなフォントが多いので、モリサワっぽいクセというか特徴ある書体を使いたいケースでは物足りなさを感じる場面があります。他のメーカーのフォントと組み合わせてという感じですね。

関連記事「Adobe製品・ソフトの使い方の違いをデザイナーが解説|料金とプランも比較

モリサワパスポートを契約する場合

モリサワフォントを使う為の正攻法で言えばコチラの方法になります。全部のフォントが使用可能です。

サブスクリプションの様な形になっているので、常にモリサワ最新のフォントも使用可能なサービスですが、年50,000円という価格なのでAdobeサブスク料金に加えて支払うとなると結構なダメージです。

もちろん年50,000円以上の価値があるサービスだと思いますが「流石に仕事の内容的にもAdobeのサブスクを解除することはできないので…」という感じでモリサワパスポートを諦める方も多いはずです。

PC1台ごとのサブスク価格になるので比較的人数のいる会社でも結構な出費額になってくると思います。

セレクトパック(Select Pack)を購入する場合

モリサワパスポートはサブスクサービスですが、セレクトパックは1度買いきりの永続商品になります。

購入した書体は永続的に使用することが可能で「1・3・5」という選べるフォントの数でセレクトパックの価格も変わってきます。似た商品で「Select Pack Plus」がありますが選べる内容が違う感じです。

・Select Pack 1(20,000円)

・Select Pack 3(54,000円)

・Select Pack 5(80,000円)

・Select Pack Plus(19,000円)

Select Pack Plusは5つの書体が選べてしかもウェイトも指定が必要ないのですが「和文書体」が選択できないので、その分お安くなっている感じです。基本は通常のセレクトパックの方を選ぶと思います。

通常の方のセレクトパックでは好きに書体を選んで永続的に使い放題なのですが「R(レギュラー)とかB(ボールド)とか」ウェイトまで指定する必要があります。コレが非常に悩みどころになりますね。

PCを新しくしてもしっかりと移行できるのでそこは問題ないのですが、書体の方は選んだら変更が効かないので慎重に選ぶ必要があります。セレクトパックを使う方向けにはこの後おすすめを紹介します。

モリサワパスポートもいいのですが、セレクトパックでよく使う書体だけ買ってしまうのもアリですね。

モリサワセレクトパックではどの書体・どのウェイトを選ぶべきか?

基本的に自分の好きなモノを選べばいいと思いますが迷う方におすすめの書体・ウェイトを紹介します。

・あまり選ばない方がいいフォント:Adobe Fonts内蔵の10種類+クセの強いフォント

あまりおすすめしないモノとしては、Adobe Fontsに入っているフォントとクセの強いフォントです。クセの強いフォントはハマるケースは良いですが、使う場面を選ぶので少しもったいないなと思います。

Adobe Fontsに入っているフォント自体はあまりおすすめではないですが、使えるウェイト自体は各1種類しかないので太めのウェイトが欲しいという場合には全然アリというか結構いい選択だと思います。

色々と好みはあると思いますが、個人的におすすめしたいフォントは下記の書体とウェイトになります。

・A1明朝

・A1ゴシック(R・M・B)

・フォーク(M)

・丸フォーク(M)

・すずむし

・ゴシックMB101(R・M・B)

・解ミン 宙(H)

・新ゴ(B・H)

・リュウミン(H・U)

まず、A1明朝ですがオールドスタイルのザ・モリサワというフォントです。墨溜まりの雰囲気が感じられる明朝体で使い勝手も良く、ウェイトが1つなのでセレクトパック向き?でもあるのでおすすめです。

太くして使いたい時に少し苦労しますが「君の名は。」等にも使われた有名なフォントでもありますね。

A1ゴシックもA1明朝同様に墨溜まりの感じられるオールドフォントですが、コチラも独特の味があって美しいです。モリサワのフォント使ってる感がありますが、便利なので結構デザインで被ったりします。

A1ゴシックはウェイトも悩みますが1つだけ採用するならMで余裕があるならR・Bを選ぶと便利です。

フォークと丸フォークはそれぞれ独自のデザイン書体ですが、明朝体とゴシック体の中間っぽいスマートな感じを演出できるので結構使いどころがあるフォントです。どちらもMが使いやすいかなと思います。

すずむしもデザイン書体ですが、数々の賞を受賞した有名なフォントでもあります。長文にはあまり向きませんが、タイトルや装飾などで雰囲気を出したい時にコレが使えると結構見栄えが変わってきますね。

ゴシックMB101はスタイリッシュかつスタンダードなモリサワのゴシック体なので汎用性がめちゃくちゃ高いです。ただ「見出ゴMB31」がAdobe Fontsで使えるので割とそれで代用できる点もあります。

見出ゴMB31の方が文字が少し小さめで可愛らしい感じなので、もう少しスラっとしたゴシック体が好みの場合にはゴシックMB101を選ぶと使い心地も良いのでかなり重宝するチョイスになると思いますね。

解ミン宙は優雅で味のある書体で、A1明朝とはまた別の雰囲気があります。タイトルなどで使うケースが多いと思うのでHを選ぶと映えて良い感じになりやすいと思います。明朝体をよく使うならアリです。

新ゴとリュウミンはAdobe Fontsにも入っていますが、太めのウェイトであれば雰囲気も違うのでおすすめです。リュウミンはキリっとしたタイトルに向いてますし、新ゴはオールマイティ―に使えますね。

Select 1:A1ゴシック(M)

Select 3:A1ゴシック(M)・A1明朝・すずむし

Select 5:A1ゴシック(R)・A1ゴシック(B)・A1明朝・すずむし・フォーク(M)

おすすめは色々と挙げましたが、もし自分が限られた数で選ぶならコレかなという感じのセレクトです。

この選択はデザイナーさんによってかなり分かれると思いますが、使う頻度やモリサワフォントを使うのであればという点から考えると私はこうなります。ただ、用途が絞られればもっと変わるとは思います。

まとめ:モリサワフォントを使うならどれがおすすめ?【Select Pack】

今回はモリサワフォントの使い方と各々のメリット・デメリット、おすすめフォントを紹介しました。

モリサワパスポートを毎年契約できるのがもちろん良いですが、それぞれ経費の状況もあると思いますし、長くデザインするなら個人的にはセレクトパックで狙い撃ちするのも結構アリかなと思っています。

セレクトパックで選ぶ時の書体とウェイトはかなり迷うと思うので、ぜひご参考にしてみてください。

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