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デザインを学ぶ時には大学・専門学校などの教育機関を使うのと独学で勉強する2パターンがあります。
どちらの方が優れているとかは無いと思いますが、独学の場合自分で勉強する箇所を決めなければいけないので、参考書だったり参考にするWEBサイトが適切かどうかという事がわりと重要になってきます。
Adobeのソフトが使える事も大切ですが、それ以上にデッサンや平面・色彩構成などの基礎的な部分も重要で、その上にデザイン理論だったり、いい作品の模倣などを取り入れてどんどん自分の色が出ます。
今回はその辺りも含めつつ、独学で勉強する初心者におすすめしたいデザイン本をご紹介していきます。
関連記事「デザイナー・フリーランスが読みたいビジネス本とお役立ち書籍を紹介」
著者 荒木大地 / グラフィックデザイナー / ▸Twitter (@d_arakii)
博士号を取得後、東京大学にて特任助教として研究と教育に従事。在学時よりデザインの業務を開始しデザイン事務所を設立。Adobe Creative Residency (2021)
Contents
コチラのYouTube動画ではサクッと特におすすめのデザイン本を厳選して10冊ほど解説しています。
動画内で解説している本以外にも+15冊位合わせて紹介しているので、自分に合う様な本を探してみて下さい。自分が今どのような段階でデザインを学びたいのかをあらかじめ決めておけるといいですね。
デザイン本って言っても実は色々な種類があって、自分にとって何が欲しい本なのか分かりにくいです。
・デザイン総合本:他の3種類の要素が色々詰まっている本
・デザイン基礎本:デザイン理論・デッサンの方法を解説されている本
・デザイン知識本:各ジャンルごとのデザインの方法を解説されている本
・デザイン実践本:デザインを作るためのソフトの使い方を解説されている本
そこで、デザイン本を大きく分けると「デザイン総合本・デザイン基礎本・デザイン知識本・デザイン実践本」の4つに分かれています。基礎と知識と実践の3つが混ざったのがデザイン総合本になってます。
この中からどれか自分に合った本を選べばOKですが初心者の方は「デザイン総合本」がおすすめです。
基礎の本はデザインを実際に作るステップの前に、どういうデザインの理論があるのかとかデッサンの方法とかそういう事を学べる本を指していて「デザイン」という名前がついていない本も含まれています。
知識の本はデザインでも、印刷のデザイン・ポスターのデザイン・ロゴのデザインなどそれぞれ専門的にデザインの方法や比較等を通じて紹介してくれる本を指しています。デザインに生かしやすい知識です。
実践の本は頭でデザインを理解したとして、実際にどうやって思った様な形を作り上げるのかという実践の部分の方法を教えてくれる本を指しています。主にソフトの解説本などがコチラに当てはまりますね。
① おすすめ:デザイン総合本
なるほどデザイン
体感的にデザインを学べる良書で、内容はデザインの基礎知識寄りですが、実際の事例やグラフ・データ分析を用いたり文字組みについて解説したり、実践的に使える様な内容も結構豊富に載せられています。
中身もそうですが、表現方法が多彩で、この書籍自体が良質なデザインの見本帳みたいになっています。
デザイナーを目指している方だけではなくって、少しデザインに触れてみたいなという方にもおすすめできるデザイン本で、適当にぱらぱらと本をめくっているだけでもとても面白いし、身になる書籍ですね。
特別講義デザイン入門教室
70%程度がデザインの基礎知識で、30%程度がチラシ・フライヤーなどのデザイン例を挙げてどの点が良いのか解説している書籍です。個人的にはフォントについての解説が詳しめで非常に好感が持てます。
フォント・色味・トリミングなどの基礎的な知識について、わりと文字を多めに書いてあるので「他の本は絵ばっかりで論理的には少しつかみにくい」という方にもおすすめできるデザイン本になっています。
実践例に関しても、ただ単にチラシやフライヤーを取り上げるだけではなくて、失敗例を挙げて改善点を指摘するような見せ方になっているので、デザインから素人感が抜けないという方にもおすすめですね。
デザインの基本ノート
今後、フリーランスのデザイナーとして活動したいと思っている人に特におすすめな書籍がコチラです。
どんな流れでデザインを仕事として進めていくのか・仕事としてデザインする際に必要な設定や納品の事情など、あんまり表に出ない情報が手に入ります。人に聞ける機会って少ないので、重宝するはずです。
それに加えて、デザインの方法に関しての「基礎知識+作品例」を用いての実践的な解説も入っており、デザイナーってこういう仕事なんだという理解に繋がりつつ勉強になる盛りだくさんのデザイン本です。
② おすすめ:デザイン基礎本
平面構成・色彩構成等の教科書が手軽に買えるといいんですが、ネットではなかなか手に入らないです。「JAGDA教科書シリーズ」は非常に良いので、少し高価ですが中古等で探してみるのがおすすめです。
線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法
デザインの基礎は何といってもデッサンだと思います。ありのままを表現できる事は非常に重要です。
本書はデッサンの仕方について、論理的に解説している良書です。デザインを独学する人はこのデッサンが弱い部分で、ありのままに書こうとしても同じようにデッサンを書けない事が多いので学びましょう。
デッサンも積み重ねが大切ですが、立体物の捉え方などを知っておくと描き方に説得力が増してきます。
ロゴでもプロダクトでも、様々なモノを細かく観察できて、描けて、頭で分解できることが大切ですね。
The Non-Designer’s Design Book
デザイン本と言えばこの「The Non-Designers Design Book」の名前を挙げられることが多い良書です。デザイン基礎知識を体系的に学ぶことができます。英語版でしたが、日本語版も販売されました。
デザインの原則・フォントの構成・フライヤーの配置など、様々なデザイン基礎知識が詰まっています。
元々デザイナーではない人に向けて書かれている本なので、難しい様な専門知識なども使われておらず体系的に勉強できる本だけど容易に読み進められるのも嬉しい点です。買って損する事はない書籍ですね。
デザイン力の基本
とても丁寧なデザインの基本的な解説本で、どうしてこのデザインが美しく見えるのかという基本的な事について、配置だったり構図の決まりなどを踏まえて教えてくれます。デザインの考え方の部分ですね。
ノンデザイナーの方も知っておいた方が良いというコンセプトで書かれていて表現が分かりやすいです。
単なるデザイン理論だけでなく、実際に人がそのデザインを見た時にどういう事を感じるのかというUI・UX的な部分のデザインに関するお話も豊富なので、読み物としてもとても面白い内容になっています。
③ おすすめ:デザイン知識本
基礎よりも少しステップアップして、実例なども含めてどういうデザインが良いとされているのかという部分を勉強できる書籍と、デザイナーという職業・なり方・現場の知識を勉強できる書籍を紹介します。
プロだけが知っている届くデザイン
デザインに関して文章で説明してくれる珍しいタイプの書籍です。読んですぐにスキルアップという知識ではなく、スキルアップの方法や自分のデザイン力を測る「物差し」をくれるという印象を受けました。
Webデザインが背景の例えが多めですが、デザイン全般の上達方法やデザイナーになる為の道筋に必要な努力の方向性、ポートフォリオの知識など触れる人が少なめな部分を深堀りしてくれるのも嬉しい所です。
特にデザイン初心者や独学する人には刺さる内容が多いですし、甘い考えを捨てられるきっかけにもなるかもしれません。デザインコラムも読み物として面白いですし、著者のデザイン論を色濃く浴びられます。
どうする?デザイン
実際にデザイナーが仕事を受けた後にどういうステップで仕事を進めていくかという部分について、ヒアリング・ラフを経て初校を作ってそれをブラッシュアップしていく過程を丁寧に紹介してくれています。
ポスター・名刺・ロゴなど7種類のデザイン毎に紹介されていて、ヒアリング内容からのコンセプトの立案だったり、どういう部分が足りないからブラッシュアップするのかという正誤的な事も載っています。
デザインは作れるけど、プロは実際にどういう流れで仕事をしているのか知りたい方等におすすめです。
誰も教えてくれないデザインの基本
特に「紙」に強いデザイン事務所の方が書かれているので印刷関連の知識を詳しく学ぶことが出来ます。
フォントの事・雑誌の文字組・写真の使い方・イラストの入れ方・配色についてなどの基本的な部分に近い内容もオシャレな作りでありながらしっかりと解説されていて、網羅感のある分かりやすい本ですね。
印刷に関して、用紙や印刷方法などの他の書籍ではあまり詳しく取り扱われない様な部分についても解説があり、特殊加工・印刷所への頼み方などかなり実践的な内容も多く、役立つ1冊に仕上がっています。
もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
ポスター・フライヤー・プレゼン資料等、作例のどちらが良いかクイズ形式で見られるデザイン本です。
あくまでアートではなくデザインという観点で、目的に対してどういう表現方法が適切かという事を作例を通しながら体験する事ができます。ただ、HOW TO本ではないので、実践に繋げるのが難しいです。
ただ、色んなデザインケースの参考としても使えるし、デザイン原則の様な基礎知識的な部分も混ぜて解説してくれているので「もっと」と付いていますが、デザイン初心者にも向いている書籍だと思います。
ほんとに、フォント。
特にフォントに注目しつつポスター・フライヤーのOK・NGを出して改善点を解説してくれる本です。
どういう目的・雰囲気の広告に対して、どういったフォントが合いやすいのかということと、全体的な要素のレイアウトの仕方が実践的な感じで分かるので、初心者の方に向いているデザイン本だと思います。
アート系の突き抜けたデザインというより、商業的に重宝されるバランスの良いデザインの感じですね。
けっきょく、余白
1つ前に紹介した「ほんとに、フォント」のレイアウトにフォーカスを当てた感じのデザイン本です。
対象にしているのはポスター・フライヤー系が多いですが、冊子・パッケージ・名刺などのデザインレイアウトなどについても解説されているので、実践でも出会うことの多いシチュエーションだと思います。
紙系のデザインの紹介が多いですが、印刷に関しての解説はあまり無いので他の書籍等で補いましょう。
あるあるデザイン
思わず「あぁ、見たことある!」ってあるあるなデザイン手法を紹介してくれる便利なデザイン本です。
決してありがちなデザインを紹介しているというコンセプトの書籍では無くて、色々な見せ方・デザインの引き出しがこんな感じであるよ、という事を教えてくれているというのが私の受け取った印象です。
こういう要素を使っても、組み合わせても、はたまたあえてココに無い手法を使ってもいいと思います。とにかく、知っていない事には、それが「あるある」かさえ分からないので、読んでおくと捗ります。
日本語のロゴメイキング
日本の企業・ブランドなどのロゴ制作過程を、ラフ画像から提案して修正するまでを描いている本です。
企業のジャンル別に制作過程を描いているので、その業界がどのような感じのロゴを求めていて、どんなフィードバックが返ってくるのかなど、やり取りの流れも含めて貴重な事例集としても眺められます。
ロゴの制作過程例以外にも、実際に制作したロゴを用いてどのようにトータル的にその企業やサービス全体のデザイン・ブランドを作っていくかという俯瞰的な見方もできるので、色々と学びが深い本です。
たのしいロゴづくり
ロゴ制作の中でも特に文字のデザインに特化した本で、文字組をした後にどうやって特色を出すのかという具体的なテクニックの紹介に加えて、多数の欧文フォント・アルファベットの形状を解説しています。
ボリューム少なめですが日本語の文字組・デザインの解説もあり、ロゴタイプ制作にも役立つ1冊です。
最後に実際にロゴタイプをメインとしたロゴ制作事例が掲載されているので、実践に繋げやすく、シンボルマークと比較してオリジナリティを出すのが難しいロゴタイプの制作を手助けしてくれる良書ですね。
ロゴデザインの現場
本書は特にロゴ制作に主眼をおいて実践の過程を描いたモノになっていて、デザイナーがどういった心持ちで仕事に取り組んでいるのかという信念の部分や、アイデア出しの過程を覗き見ることができます。
プロのデザイナーの方でも他の人がどんなスタイルで仕事をしているかを知る機会って少ないと思うので、読み物としても面白いです。サービスを始める側の方でもロゴを考えるキッカケになると思います。
実践的な本であり、デザインの根源的な考え方を学べるという意味で基礎知識に近い本でもあります。
わくわくロゴワーク
日本語ロゴタイプに特化した書籍で、事例を多角的に検討してどう展開すればいいか解説してくれます。
例えば「古本屋のロゴ」や「乙女ゲームのロゴ」といったお題に対して複数のテイストでロゴタイプを制作して、それぞれのロゴタイプが見る人にどのような印象を与えるのかという部分を解説してくれます。
実際に発想する段階のラフも掲載されていてラフからアイデア出しする自信を貰える1冊でもあります。
Webデザイン必携。
本書はWebデザインに特化して、Adobeのソフト(Illustrator・Photoshop)の効率のいい使い方や実際に納品することも考えた上で気をつける事など、詳しいテクニックを解説している書籍になります。
絶対に知っておきたい事・知っておけば便利な事などレベル別に情報が提示されているので、自分が現状として持っているWebデザインのスキル熟練度によって読み進め方を変えられるのが良い部分ですね。
Illustrator・Photoshopの役立つ知識も多く紹介されているので、テクニック本としてもアリです。
色の事典 色彩の基礎・配色の使い方
色の基礎知識(色相・明度・彩度)等から、プロダクトの色味傾向・家具の配色・トーン別の解説など、ほぼすべてのモノに関する色の事情を解説している書籍で、シーンに合わせた色の使い方を学べます。
屈折・干渉などの色に関する科学的な知識も復習できつつ、配色ルールを身に着けていくことが可能です。色・配色がデザインに与える影響は大きいので、早めに身に着けておきたいスキルの1つです。
色という事について体系的に学ぶことが出来る貴重な1冊なので、それっぽく見える便利なカラーパレットだけ使っているのではなく、基礎から配色について身につけておくことが様々な場面で役立ちます。
関連記事「RGB・CMYK・トーンなど色の基礎知識をデザイナーが解説|配色のコツ」
デザイナーズファイル
アートディレクター・グラフィックデザイナーのポートフォリオが約250名分詰まっている本です。
基本的に有名なデザイナーの作品しか載っていないので、日本で最高峰のデザインはこういう感じなんだという事を感じられて、パラパラと見ているだけで創作意欲を掻き立てられる作品集になっています。
デザインについて手取り足取り教えてくれるような書籍も良いんですが、良質なデザインを沢山自分の中に持っておくというのも大事だと思います。ネットで探してもいいですが、手元に1冊あると便利です。
文字のレイアウトで魅せる広告デザイン
体系的に学ぶ感じの書籍では無くて、グラフィック作品をジャンルごとにまとめたデザイン本です。
特に「文字」に重きを置いてジャンル分けしていて、重ねたり・囲んだり・大きくしたり・小さくしたり、様々な手法で文字をアレンジして「伝えたい事」を伝えるためのデザインの参考になる作品集です。
良いデザインをネットで探すことは簡単ですが、似たジャンルの良質な様々な作品を浴びる様に見る機会は稀ですし、いざ自分が広告デザインをする時の発想の元になるので、持っていると便利な書籍です。
Webデザインの見本帳
Webページのデザインに特化した本で、レスポンシブ・モバイル等の仕様についても多少解説がありますが、コーディングについてのレクチャー本ではなく、主にレイアウトに関する作品集の様な書籍です。
デザインに特徴のあるWebぺージ・サイトをジャンル分けして「配色」「グラフィック」「フォント」を上手く使っているサイトごとにどの様なテクニックを使っているのかを注釈つきで解説されています。
紹介されているのは1枚絵なので、ファーストビューでどのように見せるかという所を学ぶためにいい本だと思います。Webデザインの最近の傾向を確認する為にも有用なので、流し読みにも向いています。
ロゴデザインのロジック
ロゴに特化した作品集で、有名企業・有名商品のクリエイティブで洗練されたロゴ作品が多数紹介されています。ケーススタディー的に企業や商品のイメージをロゴを通じてどう表現するかの解説もあります。
ロゴやデザインを全面に出してさらっと解説する様なスタイルでは無くて、ガッツリとそのロゴの「ねらい」「ターゲット」「解決策」など論理的に1つ1つ解説していくようなスタイルになっています。
ロゴデザイン自体の見本帳にもなりますが、実際にデザインに関わる際にクライアントからどういった情報を引き出せばいいのかなど、ビジネスとしてデザインする時の根幹部分の勉強にもなる書籍です。
ロゴと展開
企業・商品・モノ等のロゴを実際にどういう風に活用しているのか1つ1つ贅沢に紙面を使って紹介していく書籍で、ロゴがジャンルごとに分けられているので、自分の興味ある分野をパッと見れて便利です。
制作過程などもありますが、テクニックやマインドというよりはこういう風にロゴを使ってトータルでブランディングしていますよという感じの作品例がたくさん見られるという感じのデザイン本になります。
④ おすすめ:デザイン実践本
デザイナーが扱う事の多いillustrator・Photoshop等に関するテクニック本です。ネットのチュートリアルなども便利ですが、ツールの使い方など細かい部分まで分かるので持っていても良いと思います。
Photoshopレタッチ
Photoshopを使った写真の合成や写真のレタッチについての方法を詳しく解説してくれている本です。
著者はレタッチ業界でも有名な大谷キミトさんで、本格的なレタッチ例を提示してくれています。本の趣向としてはチュートリアル形式で、素材を使って同じ様に操作すれば同じ作品を作れるという感じです。
初級編から上級編まで幅広いレベル帯に合わせた作品があり、自分に合ったレベルから始められます。レタッチの目的は「見せたいもの・伝えたいことを鮮明化すること」というメッセージがとても響きます。
ズボラPhotoshop
簡単な操作で映える実用的なPhotoshopテクが詰まっているチュートリアル形式のデザイン本です。
同じものをPhotoshopで作るにしても色々な方法がありますが、本書ではなるべく手軽にできる方法を解説してくれています。作例がどれも実用的で自分のデザインにもすぐに取り入れやすいのが特徴です。
トミナガハルキさんのお悩み相談コーナーもデザインを始めたい人やデザイン初心者の方が特に知りたい実務の事等をしっかり答えてくれていて、1冊で満足感あるデザイン本になっているのでおすすめです。
Illustratorパーフェクトマスター
イラレの機能をすべて網羅しておきたい方にはピッタリの書籍で、辞書の様に使うのも便利です。
書籍の構成としては、Illustratorとはどういうソフトなのか解説した1章・最低限覚えておきたい機能の使い方を記した2章・各イラストレーターの機能を細かく1つごとに解説した3章から構成されています。
実践というよりは、基礎知識に近いテクニック系の実用書ですが、機能解説の本が1冊あるといざという時に捗ります。イラレに触ったことが無い方や、独学で行き詰ってしまった方には特におすすめです。
10倍ラクするIllustrator仕事術 【増強改訂版】
本書は初心者の方向けのイラレ解説本ではなくて、作業効率を上げるために心がけると良いテクニックを紹介してくれる実用書になっています。業界での評価も非常に高く、かなり支持されている書籍です。
大幅に効率を変えるような派手なテクニックは少ないですが、いつもやっていた操作が数手早く終わるようになったり、修正時に困ることが無くなったりという地味だけど非常に便利な小技が多いです。
もしデザインを仕事にするのであれば、ルーティンの作業の効率が少しだけ上がるだけでも積み重ねていくと莫大な時間の差になってくるので、最初からこの本を読んで効率化させておくと捗ると思います。
デザインテクニック大全
IllustratorとPhotoshopの両方を使う方にはおすすめしたい良書で、ポスターやWebの画像などグラフィックの加工や作品制作時のアイデアを得るのにかなり適している感じのおすすめデザイン本です。
構成としては、様々なグラフィック作品を取り上げて「それを制作する為にはこちらのソフトを使って、このように操作します」という感じで具体的なソフトの手順を教えてくれる様な感じになっています。
作品は1つ1つテーマがあって、制作すると各ソフトの重要テクニックを自然と使えるようになるので、自分で作りながら実戦形式で学んでいくのであれば、かなり最適な書籍じゃないかなと思っています。
Photoshop レタッチ・加工アイデア図鑑
Photoshopのレタッチ・加工のテクニックに特化した本で、写真を中心としたグラフィックの加工の技術を教えてくれます。記載されている手順通りに真似をするだけでハイクオリティな作品ができます。
解説をショートカットしている部分もあるので、Photoshop初心者が最初から真似するとつまずくポイントがあるかもしれないです。基本的な機能とかをある程度知ってから見た方が効果的だと思います。
コラージュ系作品も多いですが、ポートレートのレタッチも詳しく解説してくれているのが便利ですね。
関連記事「Photoshopの合成・レタッチで必須の調整レイヤーの使い方と色調補正の種類解説」
買うデザイン本に迷った時のおすすめランキング
ご紹介している本は全ておすすめではありますが、数も多いし、価格も安くは無いので迷うと思います。
そこで、個人的にではありますが、何を買ったらいいか迷う方向けに状況に合わせてランキング付けをしてみたので、もしおすすめしている本をまだ持っていなければ購入の参考にしてもらえればと思います。
デザイナーではないけどデザイン知識を身につけたい方向けベスト3
第1位 なるほどデザイン
なるほどデザインは色々なデザインの要素が詰まっていて、見てるだけでも学びになる部分が多く、楽しくデザインを身につけられるという点で個人的に圧倒的におすすめです。ファーストチョイス向けです。
第2位 ノンデザイナーズ・デザインブック
基本的なデザイン法則については知っておくと様々な事に応用が効くので、デザイナーではない方でもお仕事の時に役立ちます。そういった意味でデザインのいろはを学ぶのには最適な書籍だと思っています。
第3位 ズボラPhotoshop
単にデザインを勉強してもアウトプットが無いとつまらないと思うので、この本を使うと目に見える形で簡単に映えるグラフィックを作れる様になるのでおすすめです。Photoshopの入門用としても◎です。
独学でデザイナーになりたい方向けベスト3
第1位 デザインの基本ノート
デザイナーになるためのノウハウが入っていて、デザインに関する知識についても書いてあるので一石二鳥的な感じで勉強になる本です。デザイナーを目指すのであれば目を通しておいて損は無いと思います。
第2位 どうする?デザイン
クライアントへのヒアリングからラフ案の作成・納品までの流れを様々なデザインジャンルで紹介されているので、どういった工程が必要なのかという事を学びつつ、ブラッシュアップの方法も勉強できます。
第3位 デザイン力の基本
何のためにデザインが必要なのかという根本の部分を伝えながらデザインの実例を紹介してくれるので、コチラも色んなジャンルで応用が効く内容が学べる書籍になっていておすすめできるデザイン本です。
デザインをしていてさらにデザイン力を磨きたい方向けベスト3
第1位 10倍ラクするIllustrator仕事術
デザインにかかる時間を短くするという事は自身の時間単価を上げる事に繋がりますし、実制作以外の構想や企画の部分に時間を使える様になるので、そういった意味でも身に着けるべきポイントを学べます。
第2位 MdNデザイナーズファイル
いいデザインを作るためにはいいデザインのインプットが必要だと思うので、最新のデザイントレンドや評価されているデザインを眺める事ができるコチラはおすすめできます。キュレーターも文句なしです。
第3位 ロジカルデッサンの技法
言語化しにくい部分ではありますが、デッサンに取り組んだり没頭した経験が無いと見えてこない部分だったり表現のセンスが培われない部分もあると感じているので日々取り組んだ方がいいと感じています。
まとめ:デザイナーが教える初心者におすすめしたいデザイン本
今回はデザイン初心者の方に向けて、独学で勉強しようと思った時に役立つデザイン本を紹介しました。
独学とは言ってもいろんな学び方があるので、デッサンで基礎力を磨きつつ理論やデザインを読み込むのも良いし、実践に近いデザイン本を読んでクラウドソーシングなどで応募してみるのも良いと思います。
何より最終的に大切なのはデザインのために手を動かすことだと思うのでさっそく行動に移しましょう。
関連記事「デザイナー・クリエイター向けのおすすめPCランキング|Adobe対応パソコンの選び方」