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企業がなかなか終身雇用も難しくなって続々と「副業」が解禁というか推奨され始めてきています。
ただ、今まで会社の中の仕事をしてきて、いきなり「副業しましょう」と言われてもなかなか選択肢を思いつくのは難しいのが現実です。その上で軌道に乗せるのもまたひと苦労なのでかなりつらいですよね。
いわゆるバイト的な形でも良ければやや飽和し始めていますが「Uber配達員」みたいなモノもいいですが、今回は創作やデザインに興味があるという人に向けて副業として始められる事を解説していきます。
Contents
デザイン関係の副業をする前に考えたい事
▸デザイン未経験でも副業をする為に最も重要なモノは?
デザイン関係の会社だったり、社内でデザイン関係の役割をしている方であれば既に副業の様な形で働いている人も多いと思うので、今回は特に仕事上ではデザインを触ったりはしていない方向けの内容です。
その場合、デザインの基本的な知識がない状態で副業を開始する形になると思うんですが、必要になるのはデザインの知識ではなく「実績・ポートフォリオ」です。極端な事を言えば、デザインの関連知識が無くてもポートフォリオの内容が整ってさえいれば仕事を獲得する事ができる可能性はグッと上がります。
デザインはアートでは無いので作品の見え方以外にもクライアントの問題解決にどれだけ寄与できるか、的確なコミュニケーションが取れるか等も重要ですが、実績がないと評価される段階にもいけません。
なので、手を動かして少しでも自分のデザインのテイストを人に見せられる形で表現するのが先決です。
手を動かす中で操作が難しい・素人感が抜けないという壁に当たったら書籍を読む形がいいですね。本来は知識も早々に身につけた方がいいとは思いますが、それでは副業になるまでに時間がかかり過ぎます。
関連記事「おすすめのポートフォリオサイト・サービスまとめ|イラスト・デザイン掲載向け」
▸ポートフォリオ作りに活用できるデザインコンペ
先ほど実績・ポートフォリオを作るのが必要という話をしました。ロゴ・ポスター・バナーなど作品として残したい場合、自分で架空のお店やサービスなどを作ってもいいですがコンペを上手く使いましょう。
コンペは依頼者の人が募集した課題に対して色んな人が作品を投稿する形式になっていて、公開方式だと他の人の投稿作品も見ることができるので、作った後に見比べたり採用作品を分析したり等もできます。
依頼者に直接ヒアリングするワケではないので、充分な情報が集まっているワケでは無いですが、限られた情報の中でどの程度質を上げられるか、上手い人はどの情報を重視しているか等が勉強になりますね。
ただ、基本的にコンペというのは大切な情報が後出しされたり、わがままな修正に付き合いきれた人が採用される様な世界なので、稼ぐという目的でココにしがみつくと地獄を見るので早々に離脱しましょう。
関連記事「クラウドソーシングでデザイナーがロゴコンペに参加してみた率直な体験談・感想」
何のデザインを副業にするか決める
デザインといっても色んなデザインがあって、求められる専門性みたいなモノがそれぞれ結構違います。
・WEBデザイン
・ロゴデザイン
・フライヤーデザイン
・バナーデザイン
・名刺デザイン
・イラストデザイン
・動画関連デザイン
大体デザインの種類で言えばこの辺りですが、どれも副業でやるならメリット・デメリットがあります。
WEBデザインに関してはお金はそれなりにいいケースが多いですが、XDなりPhotoshopを使ってカンプ(完成図)だけ作れるというケースだと需要があまり無い場合が多くコーディングまで自分でする場合には習得するのに時間がかかります。動的サイトを作る様な場合にはさらに学習が必要になってきます。
ロゴデザインは取りつきやすいと思われますが、作ってみると難しさを実感します。比較的高い値付けがされる事が多いですが、形を作るだけでなくクライアントの課題を汲み取って表現する力が必要ですね。
フライヤーデザインも比較的取りつきやすい部分ですが、紙媒体のポスター・チラシの需要はわりと減っていて、さらに印刷まで担当される場合には紙・インク系の知識が必要で実は結構難しい事も多いです。名刺デザインもわりと同様の事が言えますが、載せる事が決まっているので取りつきやすさはあります。
バナーデザインはこの中ではおすすめです。価格自体はそこまで高く無いですが、デザインの基本であるレイアウトや配色の知識が身に着くし、需要自体も結構あるので比較的案件として回ってきやすいです。
イラストデザインは、例えば結婚式のウェルカムボード用のイラストデザインを作ったり、何かの作品に使う様なイラレで書いたイラストを作ったりする様な形です。比較的仕事につなげやすく、イラストの作り方によっては自分の色が出しやすくファンを獲得しやすい様なジャンルなのでわりとおすすめですね。
動画関連デザインは、動画のサムネイルだったり動画内で使う図解といった静的なグラフィック系のデザインや動画内でのアニメーション・エフェクトのデザインを指します。最近需要が高く案件も多いです。
デザイン関連おすすめの副業方法
▸副業にする上で特におすすめできるデザインのジャンル
それぞれどんな事をするモノか軽く紹介しましたが、個人的に副業でおすすめなのはバナーデザインと動画関連デザインですね。需要があるため案件数自体も多く、レイアウトのスキルも身につきやすいです。
それに加えてレイアウトの知識はある程度必要ではありますが、教材として数多くのバナーやサムネイルがネット上で無料で大量に公開されているのもおすすめのポイントです。共通点や特徴を掴みましょう。
▸デザイン案件の見つけ方について
とりあえず人に実績を見せられる様にポートフォリオを作ったら、次に必要なのは具体的な案件ですね。
デザイン案件の見つけ方ですが、最終的にどの程度の金額をデザイン関連の副業で得たいのかによっても結構探し方の姿勢が変わってきます。少額で良ければTwitterなどのSNSにもゴロゴロ案件があります。
ポートフォリオ作りの時にクラウドソーシングを活用していたら、コンペ形式ではなくプロジェクト形式(個別に依頼)にターゲットを切り替えて具体的な案件に取り組む様に活動するのもいいと思います。
市場調査をしていると特にバナーやサムネイルのデザイン募集はよく見かけます。WEBデザイン系の案件も見かけることは多いんですが、かなり地獄の様な条件だったりするので手は出さない方が良いです。
ただ、基本的にクラウドソーシングは買い叩かれている案件も多いのでおすすめの市場では無いですね。
▸本格的に稼ぐなら待ちの営業が多い
では割と本格的に副業で稼ごうと思った場合にどうやって仕事を取るかというと待ちの営業が多いです。
待ちの営業というのはWEBサイトやポートフォリオからお問い合わせをもらって、その案件に取り組むような形の営業方法です。あまり自分自身から売り込みに行く様な攻めの営業をするデザイナーは多くない印象です。ただ、WEB制作会社等は結構営業が強い会社も多いというのが体感的な所ではあります。
待ちの姿勢のデザイナーが多い分、営業スキルを持っている人であれば積極的に開拓可能ですし強みになりやすいと思いますが、実績を作って見える所に置くというのがオーソドックスな案件の見つけ方です。
▸SNSの繋がりの中にも案件がある
あとはコネクションの中で案件が決まる事も多く、特にブログやWEBメディアをしている人だと案件を依頼されるパターンも多いと思います。例えば、ブログなどではタイトルロゴや図解・デザインカスタマイズなど幅広くデザイン需要があり、価格帯はそこまで高くないですが難易度も同様に高くないです。
なので、SNS等で自分もメディア運営する傍ら色んな人と交流してコネを広げるのもアリだと思います。
個人で行う様な副業ではどのケースでも共通して言えることかもしれませんが、幅広く色々な所で自分を知ってもらう努力をするのが案件獲得のためには確実に有効な手段だと言えるのではないかと思います。
まとめ:サラリーマン向けおすすめのデザイン関連の副業方法や探し方
今回は副業解禁されたサラリーマンの方向けにデザインで副業するにはというお題で解説してきました。
デザインの副業は稼げるようになるまでは他のジャンルよりどうしても時間はかかってしまうと思いますが、数あるジャンルの中で「デザイン」を選ぶという事はわりとデザイン自体にも興味がある人だと思うので、ご紹介した様な方法でどんどん自分を磨いて魅せていって欲しいなと個人的には思っています。
とにかく実績・ポートフォリオを作るのではなく、じっくりとデザインというモノを勉強してからスキルが身に着いたら副業にもしていけたらいいという方は下記の様な書籍で学習し始めるのがおすすめです。
関連記事「デザイナーが教える初心者におすすめしたいデザイン本|独学で勉強するための書籍」