【2020】デザイナーが教える初心者におすすめしたいデザイン本|独学で勉強するための書籍【グラフィック・ロゴ】

デザインを学ぶ時に大学・専門学校などの教育機関を使う人と独学の人がいます。

どちらの方が優れているとかは無いと思いますが、独学の場合自分で勉強する箇所を決めなければいけないので、参考書だったり参考にするWEBサイトが適切かどうかという事がわりと重要になってきます。

Adobeのソフトが使える事も大切ですが、それ以上にデッサンや平面・色彩構成などの基礎的な部分も重要で、その上にデザイン理論だったり、いい作品の模倣などを取り入れてどんどん自分の色が出ます。

今回はその辺りも含めつつ、独学で勉強する初心者におすすめしたいデザイン本をご紹介していきます。

まずは動画でサクッとおすすめ本を解説

コチラのYouTube動画ではサクッと特におすすめのデザイン本10冊を解説しています。

動画内で解説している本以外にも+15冊位合わせて紹介しているので、自分に合う様な本を探してみて下さい。自分が今どのような段階でデザインを学びたいのかをあらかじめ決めておけるといいですね。

① デザインの基礎を勉強する本

平面構成・色彩構成等の教科書が手軽に買えるといいんですが、ネットではなかなか手に入らないです。「JAGDA教科書シリーズ」は非常に良いので、少し高価ですが中古等で探してみるのがおすすめです。

線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法

デザインの基礎は何といってもデッサンだと思います。ありのままを表現できる事は非常に重要です。

本書はデッサンの仕方について、論理的に解説している良書です。デザインを独学する人はこのデッサンが弱い部分で、ありのままに書こうとしても同じようにデッサンを書けない事が多いので学びましょう。

デッサンも積み重ねが大切ですが、立体物の捉え方などを知っておくと描き方に説得力が増してきます。

ロゴでもプロダクトでも、様々なモノを細かく観察できて、描けて、頭で分解できることが大切ですね。

The Non-Designer’s Design Book

デザイン本と言えばこの「The Non-Designers Design Book」の名前を挙げられることが多い良書です。デザイン基礎知識を体系的に学ぶことができます。英語版でしたが、日本語版も販売されました。

デザインの原則・フォントの構成・フライヤーの配置など、様々なデザイン基礎知識が詰まっています。

元々デザイナーではない人に向けて書かれている本なので、難しい専門知識なども使われておらず、体系的に勉強できる本だけど容易に読み進められるのも嬉しい点です。買って損する事はない書籍ですね。

色の事典 色彩の基礎・配色の使い方

色の基礎知識(色相・明度・彩度)等から、プロダクトの色味傾向・家具の配色・トーン別の解説など、ほぼすべてのモノに関する色の事情を解説している書籍で、シーンに合わせた色の使い方を学べます。

屈折・干渉などの色に関する科学的な知識も復習できつつ、配色ルールを身に着けていくことが可能です。色・配色がデザインに与える影響は大きいので、早めに身に着けておきたいスキルの1つです。

色という事について体系的に学ぶことが出来る貴重な1冊なので、それっぽく見える便利なカラーパレットだけ使っているのではなく、基礎から配色について身につけておくことが様々な場面で役立ちます。

② デザイン・デザイナーを知る本

基礎よりも少しステップアップして、実例なども含めてどういうデザインが良いとされているのかという部分を勉強できる書籍と、デザイナーという職業・なり方・現場の知識を勉強できる書籍を紹介します。

なるほどデザイン

体感的にデザインを学べる良書で、内容はデザインの基礎知識寄りですが、実際の事例やグラフ・データ分析を用いたり、文字組みについて解説したり、実践的に使える様な内容も豊富に載せられています。

中身もそうですが、表現方法が多彩で、この書籍自体が良質なデザインの見本みたいになっています。

デザイナーを目指している方だけではなくって、少しデザインに触れてみたいなという方にもおすすめできるデザイン本で、適当にぱらぱらと本をめくっているだけでもとても面白いし、身になる書籍ですね。

特別講義デザイン入門教室

70%程度がデザインの基礎知識で、30%程度がチラシ・フライヤーなどのデザイン例を挙げてどの点が良いのか解説している書籍です。個人的にはフォントについての解説が詳しめで非常に好感が持てます。

フォント・色味・トリミングなどの基礎的な知識について、わりと文字多めに書いてあるので「他の本は絵ばっかりで論理的には少しつかみにくい」という方にもおすすめ出来るデザイン本になっています。

実践例に関しても、ただ良いチラシやフライヤーを取り上げるだけでは無くて、失敗例を挙げて改善点を指摘するような形式になっているので、デザインから素人感が抜けないという方にもおすすめです。

誰も教えてくれないデザインの基本

特に紙に強いデザイン事務所の方が書いてるので、印刷関連の知識を詳しく学ぶことが出来ます。

フォントの事・雑誌の文字組・写真の使い方・イラストの入れ方・配色についてなどの基本的な部分に近い内容もオシャレな作りでありながらしっかりと解説されていて、網羅感のある分かりやすい本です。

印刷に関して、用紙や印刷方法などの他の書籍ではあまり詳しく取り扱われない様な部分についても解説があり、特殊加工・印刷所への頼み方などかなり実践的な内容も多く、役立つ1冊に仕上がっています。

デザインの基本ノート

フリーランスのデザイナーとして活動したいと思っている人に特におすすめな書籍がコチラです。

どんな流れでデザインを仕事として進めていくのか・仕事としてデザインする際に必要な設定や納品の事情など、あまり表に出ない情報が手に入ります。人に聞ける機会って少ないので、重宝するはずです。

それに加えて、デザインの仕方に関しての基礎知識+作品例を用いての実践的な解説も入っており、デザイナーってこういう仕事なんだという理解に繋がりつつ、勉強になる盛りだくさんのデザイン本です。

もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本

ポスター・フライヤー・プレゼン資料等、作例のどちらが良いかクイズ形式で見られるデザイン本です。

あくまでアートではなくデザインという観点で、目的に対してどういう表現方法が適切かという事を作例を通しながら体験できます。クイズに正解しても、実際にそれが実践できるかというと難しいです。

色んなデザインケースの参考としても使えるし、デザインの原則の様な基礎知識的な部分も混ぜて解説してくれているので「もっと」と付いていますが、デザイン初心者にも向いている書籍だと思います。

ほんとに、フォント。

特にフォントに注目しつつ、ポスター・フライヤーのOK・NGを出して改善点を解説してくれる本です。

どういう目的・雰囲気の広告に対して、どういったフォントが合いやすいのかということと、全体的な要素のレイアウトの仕方が実践的な感じで分かるので、初心者の方に向いているデザイン本だと思います。

アート系の突き抜けたデザインというより、商業的に重宝されるバランスの良いデザインの感じですね。

けっきょく、余白

1つ前に紹介した「ほんとに、フォント」のレイアウトにフォーカスを当てた感じのデザイン本です。

対象にしているのはポスター・フライヤー系が多いですが、冊子・パッケージ・名刺などのデザインレイアウトなどについても解説されているので、実践でも出会うことの多いシチュエーションだと思います。

紙系のデザインの紹介が多いですが、印刷に関しての解説はあまり無いので他の書籍等で補いましょう。

あるあるデザイン

思わず「あぁ、見たことある!」ってあるあるなデザイン手法を紹介してくれる便利なデザイン本です。

決してありがちなデザインを紹介しているというコンセプトの書籍では無くて、色々な見せ方・デザインの引き出しがこんな感じであるよ、という事を教えてくれているというのが私の受け取った印象です。

こういう要素を使っても、組み合わせても、はたまたあえてココに無い手法を使ってもいいと思います。とにかく、知っていない事には、それが「あるある」かさえ分からないので、読んでおくと捗ります。

日本語のロゴメイキング

日本の企業・ブランドなどのロゴ制作過程を、ラフ画像から提案して修正するまでを描いている本です。

企業のジャンル別に制作過程を描いているので、その業界がどのような感じのロゴを求めていて、どんなフィードバックが返ってくるのかなど、やり取りの流れも含めて貴重な事例集として眺められます。

ロゴの制作過程例以外にも、実際に制作したロゴを用いてどのようにトータル的にその企業やサービス全体のデザイン・ブランドを作っていくかという俯瞰的な見方もできるので、色々と学びが深い本です。

たのしいロゴづくり

ロゴ制作の中でも特に文字のデザインに特化した本で、文字組をした後にどうやって特色を出すのかという具体的なテクニックの紹介に加えて、多数の欧文フォント・アルファベットの形状を解説しています。

ボリューム少なめですが日本語の文字組・デザインの解説もあり、ロゴタイプ制作にも役立つ1冊です。

最後に実際にロゴタイプをメインとしたロゴ制作事例が掲載されているので、実践に繋げやすく、シンボルマークと比較してオリジナリティを出すのが難しいロゴタイプの製作を助けてくれる良書ですね。

ロゴデザインの現場

本書は特にロゴ制作に主眼をおいて実践の過程を描いたモノになっていて、デザイナーがどういった心持ちで仕事に取り組んでいるのかという信念の部分や、アイデア出しの過程を覗き見ることができます。

プロのデザイナーの方でも他の人がどんなスタイルで仕事をしているかを知る機会って少ないと思うので、読み物としても面白いです。サービスを始める側の方でもロゴを考えるキッカケになると思います。

実践的な本であり、デザインの根源的な考え方を学べるという意味で基礎知識に近い本でもあります。

わくわくロゴワーク

日本語ロゴタイプに特化した書籍で、事例を多角的に検討してどう展開すればいいか解説してくれます。

例えば「古本屋のロゴ」や「乙女ゲームのロゴ」といったお題に対して複数のテイストでロゴタイプを製作して、それぞれのロゴタイプが見る人にどのような印象を与えるのかという所を解説してくれます。

実際に発想する段階のラフも掲載されていてラフからアイデア出しする自信を貰える1冊でもあります。

Webデザイン必携。

本書はWebデザインに特化して、Adobeのソフト(Illustrator・Photoshop)の効率のいい使い方や実際に納品することも考えた上で気をつける事など、詳しいテクニックを解説している書籍になります。

絶対に知っておきたい事・知っておけば便利な事などレベル別に情報が提示されているので、自分が現状として持っているWebデザインのスキル熟練度によって読み進め方を変えられるのが良い所ですね。

Illustrator・Photoshopの役立つ知識も多く紹介されているので、テクニック本としてもアリです。

③ 良質なデザインを見る本

デザインを細かく勉強するのも大事ですが、良いデザインを沢山見るのも大事なことです。色んなジャンルで良質デザインを紹介している本があるので、自分の興味分野に近いものを持っておくといいです。

デザイナーズファイル

アートディレクター・グラフィックデザイナーのポートフォリオが256人分詰まっている本です。

基本的に有名なデザイナーの作品しか載っていないので、日本で最高峰のデザインはこういう感じなんだという事を感じられて、パラパラと見ているだけで創作意欲を掻き立てられる作品集になっています。

デザインについて手取り足取り教えてくれるような書籍も良いんですが、良質なデザインを沢山自分の中に持っておくというのも大事だと思います。ネットで探してもいいですが、手元に1冊あると便利です。

文字のレイアウトで魅せる広告デザイン

体系的に学ぶ感じの書籍では無くて、グラフィック作品をジャンルごとにまとめたデザイン本です。

特に「文字」に重きを置いてジャンル分けしていて、重ねたり・囲んだり・大きくしたり・小さくしたり、様々な手法で文字をアレンジして「伝えたい事」を伝えるためのデザインの参考になる作品集です。

良いデザインをネットで探すことは簡単ですが、似たジャンルの良質な様々な作品を浴びる様に見る機会は稀ですし、いざ自分が広告デザインをする時の発想の元になるので、持っていると便利な書籍です。

Webデザインの見本帳

Webページのデザインに特化した本で、レスポンシブ・モバイル等の仕様についても多少解説がありますが、コーディングについてのレクチャー本ではなく、主にレイアウトに関する作品集の様な書籍です。

デザインに特徴のあるWebぺージ・サイトをジャンル分けして「配色」「グラフィック」「フォント」を上手く使っているサイトごとにどの様なテクニックを使っているのかを注釈つきで解説されています。

紹介されているのは1枚絵なので、ファーストビューでどのように見せるかという所を学ぶためにいい本だと思います。Webデザインの最近の傾向を確認する為にも有用なので、流し読みにも向いています。

ロゴデザインのロジック

ロゴに特化した作品集で、有名企業・有名商品のクリエイティブで洗練されたロゴ作品が多数紹介されています。ケーススタディー的に企業や商品のイメージをロゴを通じてどう表現するかの解説もあります。

ロゴやデザインを全面に出してさらっと解説する様なスタイルでは無くて、ガッツリとそのロゴの「ねらい」「ターゲット」「解決策」など論理的に1つ1つ解説していくようなスタイルになっています。

ロゴデザイン自体の見本帳にもなりますが、実際にデザインに関わる際にクライアントからどういった情報を引き出せばいいのかなど、ビジネスとしてデザインする時の根幹部分の勉強にもなる書籍です。

ロゴと展開

企業・商品・モノ等のロゴを実際にどういう風に活用しているのか1つ1つ贅沢に紙面を使って紹介していく書籍で、ロゴがジャンルごとに分けられているので、自分の興味ある分野をパッと見れて便利です。

制作過程などもありますが、テクニックやマインドというよりはこういう風にロゴを使ってトータルでブランディングしていますよという感じの作品例がたくさん見られるという感じのデザイン本になります。

④ ソフトの使い方を勉強する本

デザイナーが扱う事の多いillustrator・Photoshopに関するテクニック本です。ネットのチュートリアルなども便利ですが、ツールの使い方など細かい部分まで分かるので持っていても良いと思います。

Illustratorパーフェクトマスター

イラレの機能をすべて網羅しておきたい方にはピッタリの書籍で、辞書の様に使うのも便利です。

書籍の構成としては、Illustratorとはどういうソフトなのか解説した1章・最低限覚えておきたい機能の使い方を記した2章・各イラストレーターの機能を細かく1つごとに解説した3章から構成されています。

実践というよりは、基礎知識に近いテクニック系の実用書ですが、機能解説の本が1冊あるといざという時に捗ります。イラレに触ったことが無い方や、独学で行き詰ってしまった方には特におすすめです。

10倍ラクするIllustrator仕事術 【増強改訂版】

本書は初心者の方向けのイラレ解説本ではなくて、作業効率を上げるために心がけると良いテクニックを紹介してくれる実用書になっています。業界での評価も非常に高く、かなり支持されている書籍です。

大幅に効率を変えるような派手なテクニックは少ないですが、いつもやっていた操作が数手早く終わるようになったり、修正時に困ることが無くなったりという地味だけど非常に便利な小技が多いです。

もしデザインを仕事にするのであれば、ルーティンの作業の効率が少しだけ上がるだけでも積み重ねていくと莫大な時間の差になってくるので、最初からこの本を読んで効率化させておくと捗ると思います。

デザインテクニック大全

IllustratorとPhotoshopの両方を使う方にはおすすめしたい良書で、ポスターやWebの画像などグラフィックの加工や作品制作時のアイデアを得るのにかなり適している感じのおすすめデザイン本です。

構成としては、様々なグラフィック作品を取り上げて「それを製作する為にはこちらのソフトを使って、このように操作します」という感じで具体的なソフトの手順を教えてくれる様な感じになっています。

作品は1つ1つテーマがあって、製作すると各ソフトの重要テクニックを自然と使えるようになるので、自分で作りながら実戦形式で学んでいくのであればかなり最適な書籍じゃないかなと思っています。

Photoshop レタッチ・加工アイデア図鑑

Photoshopのレタッチ・加工のテクニックに特化した本で、写真を中心としたグラフィックの加工の技術を教えてくれます。記載されている手順通りに真似をするだけでハイクオリティな作品ができます。

解説をショートカットしている部分もあるので、Photoshop初心者が最初から真似するとつまずくポイントがあるかもしれないです。基本的な機能とかをある程度知ってから見た方が効果的だと思います。

コラージュ作品も多いですが、ポートレートのレタッチも詳しく解説してくれているのが便利ですね。

まとめ:デザイナーが教える初心者におすすめしたいデザイン本

今回はデザイン初心者の方に向けて、独学で勉強しようと思った時に役立つ本を紹介しました。

独学とは言ってもいろんな学び方があるので、デッサンで基礎力を磨きつつ理論やデザインを読み込むのも良いし、実践に近いデザイン本を読んでクラウドソーシング等で応募してみるのも良いと思います。

何より最終的に大切なのは手を動かすことだと思うので、さっそく行動に移してみましょう。