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ポートフォリオを作る時に「紙とWEB」どちらの方がいいのか迷ったりすることも多いと思います。
自分のデザインを見てもらうための業績集が「ポートフォリオ」ですが、紙とWEBのどちらが良いか正式なルールは無い印象です。ただ、結論から言えば紙もWEBもどちらも欲しいなという感じですね。
就活の場合には企業側から指定があると思いますが、例えばWEBデザインを専門にされていたりするとWEBでポートフォリオを作る方が見てもらいやすい部分もあります。ただ、紙も良く使われています。
サイト自体を自作する必要が無ければWEBポートフォリオの場合には比較的簡単に制作できるので、今回は紙媒体でポートフォリオやデザインブックを制作する方法と費用について解説し抵抗と思います。
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Contents
▸ポートフォリオの種類
紙媒体でポートフォリオ・デザインブックを作るにしてもそれなりにスタイルがあります。
- クリアファイルで制作
- 冊子を制作(1冊)
- 冊子を制作(複数冊)
どれが適してるかはポートフォリオを何のために使うのか、誰に見てもらうのかによって考えましょう。
基本的にはポートフォリオの外見よりも中身の方が大事なので、クリアファイルを使って簡易的に制作する場合が多いと思います。あと、企業ごとにポートフォリオを作り直す場合もあると思うので、そういった時にクリアファイルで制作すると順番を入れ替えたり印刷コストを抑えることができるので便利です。
冊子の様なスタイルにする場合は安易に作り変える事はできませんが、1つの作品としても手元に残すことができますし、印刷や紙を扱うデザイン部署の場合アドがある場合もあります(関係ない場合も多いですが)。企業やフリーランスが営業に使う場合には相手に渡せる様に複数冊制作するのもおすすめです。
中身の構成を含めてそうですが「何のために・誰に見てもらうために・どんな仕事をするために」という部分を意識して作るのが大切になってきます。単に作品を順番通りに並べるだけではもったいないです。
▸ポートフォリオ制作にかかる費用・相場
クリアファイルでポートフォリオを作る場合には1冊大体1,500円程度で制作可能です。
・クリアファイル(500円)+紙・インク代(1,000円)
冊子を制作する場合には基本的に印刷所に頼むことになりますが、1冊での入稿も意外と受け付けてくれる場合が多く、特殊加工が無ければ1冊:500円~3,000円辺りの価格帯で制作することが可能です。
すぐに作り直しをするのは難しいですが、意外と冊子1冊でもそれなりの価格で作れます。
ZINEみたいな形で営業用に使ったり相手に渡すための紙媒体の冊子であれば、複数冊の印刷になりますが、50冊で20,000円程度が相場になります。1冊大体300円~500円程度のモノが多いと思います。
- クリアファイル形式:1冊1500円
- 冊子形式(1冊のみ):1冊500円~3,000円
- 冊子形式(複数冊):1冊300円~500円
1冊あたりの単価を考えると意外とクリアファイルで作る場合でもそれなりに値が張ることが分かります。ただ、入れ替えて使ったりも出来るので、就活用に使うのであれば結果的にコスパは良いですね。
▸ポートフォリオの制作方法と工程
1. サイズと形を決める
紙媒体でポートフォリオを作る場合には、なるべくサイズは大きい方がおすすめです。
見た時に大きい方が作品自体のインパクトがありますし、就活であれば複数の人に見てもらいやすいし、情報を共有しやすいし、文字も読みやすいです。作品自体の見栄えと見てもらう事を意識しましょう。
定型サイズであればA3程度の大きさが良いと思います。複数冊制作する場合や、誰かに郵送する事を意識する場合にはもう少しサイズ感を絞ったりした方が良いケースもあるので、用途に合わせてください。
形にこだわり出すと紙質にもこだわりたくなって泥沼にハマるので気をつけましょう。営業用であればデザイナーとしての1つの作品にもなるので、お金はかかりますが形と紙にこだわって良いと思います。
2. 中身の構成を考える
前書き・目次・プロフィール・作品集等のポートフォリオの中身の構成を考えます。
作る時に意識する事としては、就活用であれば目標の企業の業務に合う様な作品の構成にすること、営業用であれば自社・自分のデザインの魅力を伝えられるような作品の構成にすることだと思っています。
全体的なポートフォリオの量としては20ページ以内ぐらいが現実的な分量だと思います。作品の中から厳選するのはもちろんですが、説明文やコンセプトを加えて、場合によっては制作の過程や試作品なども載せておいた方が、その人がどういう考えでデザインをするのかという事が伝わるので良いと思います。
営業用ポートフォリオの場合に目安の価格表を載せるかどうかというのは自分の方針に合わせましょう。
3. Illustrator・InDesignで制作する
制作に使うソフトは別に何でもいいと思うんですが、印刷所を使う場合には「InDesign」のデータに対応していない場合があるので、まずは印刷所の入稿用テンプレートを確認してから作りはじめましょう。
印刷する時にアウトライン化してないと二度手間になったりすることが多いので適宜確認しましょう。
4. 印刷・入稿する
自分で印刷する時はなるべく高品質で印刷できるように設定などを調整する事を心がけましょう。
印刷所を使う場合には、手元に届くのは入稿後1週間以上後になることが多いのでスケジュールには余裕を持たせて作る様にしましょう。特にお盆・正月辺りは印刷がかなり遅れるので余計に注意しましょう。
▸おまけ:弊社(MONO JOURNAL)の場合
あまりこういう情報って出さない事が多いと思うのですが、参考になればと思うのでお教えします。
弊社のデザインブックは基本的に営業用で、お会いした際にお渡したり、郵送でお送りできる様に制作しています。特殊な加工等はしていないので金額的には1冊:450円程度の単価感で仕上がっています。
- サイズ:スクエア(210mm × 210mm)
- 綴じ方:左中綴じ
- ページ数:表紙4p + 本文20p
- 表紙用紙:コットン スノーホワイト 116.3g
- 本文用紙:アイボリーホワイト 80g
使わせてもらっているのは「HAGURUMA」という印刷会社さんで、封筒などの製品を扱っているんですが、紙のバラエティーが豊富でサイズ種類も多いので個性の強い冊子が作れるので結構おすすめです。
まとめ:紙のポートフォリオ・デザインブック制作の方法と費用
今回は紙媒体でのポートフォリオの作り方と費用について解説してきました。
なかなか「コレが正解」というポートフォリオって作るのは難しいと思うんですが、一定の完成形ではなく見せる相手に合わせて構成もアレンジ・デザインできる事が求められていることかなとも思います。
ただ、あまり悩み過ぎずその時点でできる自分の最善を詰め込めば必然的にいいポートフォリオになると思うので、要点だけ気をつけてまず手を動かしてみましょう。いいモノができ上がるのを願っています。
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