出張で成田空港に行く途中で人身事故による電車遅延に巻きこまれて飛行機に乗り遅れそうな場合の対処法について

乗り遅れる事で最もダメージを受けるのは「飛行機」ですが、何らかの要因で乗り遅れる事があります。

今回は私が実際に朝イチで成田空港発の飛行機に乗ろうとして、途中で人身事故による見合わせになり飛行機に乗り遅れた際の実体験と対処法を書いています。頭フル回転で考えた対処の選択肢を共有します。

急ぎの方向けの対象方法概要チャート

運転見合わせの電車を降りる > 遅延証明書を改札で受け取る > 地下鉄・JRなど他交通機関がある場合には迂回ルートを探す(駅員に聞く)> 飛行機の別便の情報を検索する(乗り遅れの保証は期待しない)

※京成本線で成田空港に向かう予定だった人は「スカイライナー(日暮里から45分)」に切り替える

 

上記の選択肢が基本的には有効だと思います。間に合うのが何よりですが、到着時間・日程が遅れる事が困ると思いますので、当日の別便の情報も探しつつ冷静に対応するのがベストな方法だと思いました。

以下、上記のそれぞれの対応について細かく解説をしていきますので、ご確認いただければと思います。

① 運転見合わせの電車は降りるべきか? > YES

事故状況によりますが少なくとも復旧に1時間程度要する場合が多いので基本的にすぐ降車しましょう。

・振替乗車票(振替輸送を利用可能):通常の乗車券とIC定期券のみもらえる

・遅延証明書(遅延したことを証明):全ての人がもらえる

運転見合わせの際には上記の2種類が発行されますが、定期以外でICカード等を使っている場合には「振替乗車票」はもらえません。「遅延証明書」は誰でももらえます。降りる際は改札辺りが少し混雑していると思いますが、後で役立つ場合があるため念のため「遅延証明書」を窓口で受け取る様にしましょう。

② 運転見合わせの場合タクシーを利用すべき? > NO

電車の路線が1路線だったりする場合にはタクシーを頼るしか無いですが、タクシーは早朝の場合などには数自体が見込めませんし、タクシー乗り場では電車に乗っていた他の人が溢れて行列になっています。

タクシー乗り場以外でタクシーを捕まえている人もいて心理的にも良くないのでなるべく避けましょう。

複数路線があったりバスがある場合には迂回ルートを探した方が早いです。迂回ルートは慣れていないとなかなか探せませんが、遅延証明書を受け取る際に一緒に駅員さんにルートを聞くのが早いと思います。

アプリやネットで探すときは現在の駅と目的の駅を入れて、経由駅に別路線の近くの駅を何個か入れていくと見つかる場合があるので試してみましょう。大きな駅の方が経由する事ができる可能性が高いです。

③ 遅延証明書は飛行機の乗り遅れに有効? > NO

航空会社によりますが、基本的にはJRと航空会社は関係ないので「遅延証明書」を持っていても効力を発揮しない場合がほとんどです。特にLCCだったり航空会社の安いプランでは払い戻しは期待できません

払い戻しや振替等についての規約は航空会社の飛行機プランに記載されているのでそちらを参照します。

多くの航空会社は午前9時以前は電話受付もしていませんし、払い戻し等の対応の可否についても窓口でしか受け付けていない場合が多いです。9時以降であれば航空会社に電話して判断を仰ぐのもアリです。

9時以前の場合にはとりあえず成田空港に向かうしかありませんが、都内から成田空港に向かうと引き返すにしても「お金と時間」がかかるので、間に合わなさそうでお金を大事にしたい時には成田空港に行かずに、当日便とホテルや帰りの便のキャンセル料を天秤にかけたり、計算した方がいいかもしれません。

目的地に向かう:成田往復費用+乗り遅れ便の費用+当日便の費用+ホテル費用+帰り便の費用

目的地に向かうのをやめる:乗り遅れ便の費用+ホテルのキャンセル料+帰り便のキャンセル料

基本的には「目的地に向かう」を選ぶ場合が多いと思いますが、安いプランだと振替でも元のプランと同額程度はかかる場合が多いですし、当日便が無ければ都内に一度戻ったり成田泊の可能性も出てきます。

クレジットカードの付帯保険で航空機に関しての保証がある場合がありますが「航空機遅延」に対する保証であって、電車遅延で遅れた場合は保証対象ではないのでかなり救われない気持ちになってきますね。

航空会社に対しての交渉が難しいのは上記の通りなのですが、新幹線指定席・特急券指定席などは「遅延証明書」があれば無料で振替してくれる場合が多いので、少なくともそちらは交渉する様にしましょう。

④ とりあえず空港に行ってから次の行動は考えるべき? > NO

人身事故でも間に合わなかった場合の飛行機の保証が無いのは上記の通りですので別便を探しましょう

もし利用予定の航空会社が当日に複数便ある場合には、キャンセル待ちなどを含めて振替が可能な場合がありますので成田空港についてからデスクで相談しましょう。ただ、当日便でもオンライン予約の方が安い場合があるので、あらかじめ航空会社のサイトから価格を確認しておくようにすると良いと思います。

利用予定の航空会社が当日に1便しかない場合には、振替できたとしても翌日の便になってしまうため、当日の便で目的地に向かう為には別の航空会社を使う必要があります。移動中に検索しておきましょう。

私の場合(人身事故からの飛行機乗り遅れ)の体験談

私の場合は始発の5時30分の電車に乗って7時に成田空港に到着して8時にフライトという予定でした。

06:05 駒込にて人身事故発生

日暮里からスカイライナー乗る予定だったのですが、6:05に山手線の駒込辺りで人身事故が発生し10分停車してから駒込に到着しました。ライナーは6:25発だったので間に合わないのを察知しました。

初めての状況だったので混乱しましたが、駒込駅を降りてタクシー乗り場があったので4、5番目位に並ぶも一向にタクシーは来ずに6:25になりました。乗り場以外でタクシー乗ってる人もいましたね…。

06:25 タクシーを断念し迂回ルートへ

タクシーは無理だと判断してとりあえず「遅延証明書」をもらいに改札に行った時に、他の人に迂回ルートの解説をしている駅員さんの話を聞いて「駒込→王子→日暮里」という迂回ルートの事を知りました。

この迂回ルートにもう少し早く気づいていれば1本遅れのスカイライナー(日暮里6:45発 > 成田空港7:30着)に乗って結構厳しいですがフライトにギリギリ間に合った可能性があったので悔やまれます。

7:00 スカイライナーに飛び乗る

とりあえず最速で乗り換えを実施して、日暮里のスカイライナー改札で「遅延証明書」を見せると振替(予約してたので)をしてくれスカイライナー(日暮里7:05発 > 成田空港7:44着)に乗りました。

JRと京成電鉄は運営母体が違うので、一旦は振替する事を渋られたんですが、息も途切れながら必死に説明する様子が伝わったのか振替してもらえて、なんとかスカイライナーに飛び乗ることができましたね。

7:05 電車内で飛行機関連の情報を読み漁る

私が使う予定だった航空会社(LCC)の運航は成田空港で1便だけで、たとえ振替できたとしても明日になると思っていたので、スカイライナーの中では目的地行きの他の航空会社の情報を集めていました。

実際に成田空港のターミナルにフライト時間前に到着(7:55)してカウンターで聞いてみるも、搭乗は当然できず、払い戻しは不可、振替便も追加料金を払って翌日の便でという事だったので、諦めました。

その場で別の航空会社の当日便を予約して、空港で5時間ほど暇つぶし(この記事を書いてました)していた感じです。当日便については元々の金額の4倍位余分にかかったので結構痛い出費になりました…。

今回の件(人身事故で飛行機乗り遅れ)で学んだこと

・とにかく空港には早く到着する

人身事故だとどうしようもない感があるにはありますが、やっぱり徹底的に空港には早く行くことが大切だと感じました。最寄り駅だと始発だったんですが、少し歩いた先の駅だともう少し早めに着けました。

通常は割と早く向かう派なんですが「最寄りの始発でいいか」と割とギリギリの時間設定で動いてしまったのが、結果としてトラブル対処できない原因になってしまったので、より慎重になろうと思いました。

・迂回ルートを即座に探す事の重要性

運転見合わせになった時には素早く迂回ルートを探すのが大切だと思いました。なかなかいい感じに迂回ルートを見つけるのって大変なんですが、タクシー待つ選択肢はダメだっていうのは1つの学びでした。

・航空会社は保証してくれない

私だけかもしれないですけど、飛行機って大体イチバン安いプラン選びがちというか、オプション追加するとしても席を選ぶ位なんですが、そういうプランだと基本的に何が理由でも払い戻ししてくれません。

公的機関の遅延なら何とかなるんじゃないか」みたいな良い幻想は通じないというのは学びでしたね。

あと、つい人のせいにしてしまって(実際人のせいですが)お金も余計にかかるし、待ってる時間も暇だしとネガティブになってしまいますが、せっかく飛行機でどこか行くので、待ち時間も有効活用して追加で自腹になったお金の分だけ楽しもうというポジティブな気持ちで過ごすのがおすすめではありますね。

いくらごねても誰も保証してくれませんし、他人が自分の気持ちを上げてくれるワケでもありません。自分で頑張ってポジティブに頑張っていきましょう。とにかく飛行機に遅れそうな時は行動あるのみです。

まとめ:成田空港に行く途中で飛行機に乗り遅れそうな場合の対処法

今回は成田空港に向かう途中の遅延で飛行機に乗り遅れそうになった時の体験と対処法を解説しました。

実際に乗り遅れそうになるとかなり焦ると思うので、とにかく間に合う可能性があるなら最速で迂回ルートを探して向かいましょう。間に合わない事が確定したら焦らず他便を探してから向かってもOKです。

とにかく自分しか頼れない状況になると思いますのでなんとかポジティブに頑張って乗り切りましょう。