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引用:任天堂「あつまれどうぶつの森」
今回メインにお話する「あつまれ どうぶつの森」は任天堂の大人気ゲームでシリーズの最新作です。
あつ森の中で主人公をナビゲートしてくれるキャラクターに「たぬきち」がいます。たぬきちは初代からナビゲートしてくれていますが、お店もやっていて最新作ではたぬき開発という会社を運営しています。
たぬきちのお店では「木の葉のロゴ」を使っているのですが、今回はそのロゴをテーマにして、ロゴの重要性やブランディングについてどうぶつの森の世界を通じて分かりやすく解説していきたいと思います。
▸たぬき開発の事業の概要について
引用:任天堂「あつまれどうぶつの森」
まず、たぬきちが運営している会社である「たぬき開発」の事業について、概要を解説していきます。
- 小売業
- 不動産業
- 銀行業
他にも行政の様な働きもしていたりするので、厳格には絞り切れないのですが、主にやっているのは上記の3つの事業だと思われます。メインは上の2つで銀行業はおまけみたいな感じでやっている感はありますが、お金を預けておくとしっかり利子がついて返ってくるので何かしら資金を運用しているはずです。
小売業については常に揃えている安価な商品と日替わりでお店に並ぶ高価な家具・アンティーク品の2種類を店に取り揃えているのと、村民から買い取った産物を恐らく外部に売る方向性で運営されています。
安価な商品はお店に在庫を抱えて販売していると思いますが、家具類は日替わりで販売されているため、他社と提携して、書店の様に売れなかったら返品できるようなシステムで運営されている様に思います。
不動産業については、恐らく未開拓地や島を買い切ってしまって、そこに住人を住まわせるのとセットで土地と家を売り込むようなスタイルで運営されています。未開拓地のはずなのにしっかりインフラも整備されているのと、村として管理されている事から行政との繋がりも深い会社だという事が推察されます。
どのシリーズでも「土地と家のパッケージ」で建てた後の段階で多額の料金を請求する形なので、特に事前契約などがない形で進められてややブラック感はあります。ただし、村に住むことができる住人の数なども一定数以下で管理されているので何かしらしっかりと法律は守って運営されている様に思われます。
という形で幅広く事業を展開しているたぬき開発ですが、おなじみのロゴを使って運営がされています。
主に土地と家を売りつけて後からその費用を伝えるスタイルがブラック感を醸し出していますが、費用に関しては特に期限も設けられて無く金利もないため、かなり優良な企業だと思われます。
▸たぬき開発のロゴについて
▸ロゴに込められた思い
たぬき商店・たぬき開発といえばこの木の葉をモチーフにデザインされたロゴが思い浮かぶと思います。
そのまま「たぬき」をモチーフにロゴデザインをしてもいいと思いますが、そうではなくたぬきの持つ必須アイテムである「木の葉」をモチーフにしている部分にオーナーとデザイナーのこだわりを感じます。
たぬきと木の葉の組み合わせと言えば「人を化かす」という印象があるかも知れませんが、このロゴの木の葉は虫食いになっていて「化かしたりしませんよ」という意味合いがこもっているのかもしれません。
もしくは、オーナーであるたぬきちのおちゃめな性格を虫食いされてしまった木の葉に合わせているのかもしれませんし、全体的に曲線で描かれていて柔らかな印象を受けるロゴになっているのに気づきます。
この辺りのロゴの意味合いについては想像なので、もっと深い意味合いがこもっているかもしれません。
ロゴの色は様々ですが、たぬき商店・コンビニたぬき等の小売店では赤・黄・オレンジなどの暖色系が使われており、不動産系は緑が使われているため、ロゴの色相の違いで業種を区分けしてると思われます。
▸ロゴを使ったブランディング戦略
このロゴはお店にも、家の建設現場などにも使われていてシンボルとしての役割を果たしています。
特にたぬき開発のロゴを用いたブランディングとして顕著なのは「家具類」です。主人公や村民がアイテムとして所持している、たぬき商店の取り扱う家具類はこの木の葉のロゴで緑色で常に表示されます。
たぬき商店の扱う「家具類」は一瞬で大きさを変えることができるため、持ち運びや設置が非常に簡単なのが性能面でのポイントです。家具自体にロゴを付けるのではなく、持ち運びの際の家具のアイコンとして自社のロゴを採用することで、この性能を持つ家具はたぬき開発のモノだという認知を促進します。
どうぶつの森の世界では同業他社がいるかは確認できないため、もともとブルーオーシャンでロゴがついていなくても家具と言えばたぬき開発という状況かもしれませんが、同業他社がいれば明らかな差別化としてたぬき開発ブランドの象徴として、このロゴの商品だから買おう、という流れが定着するはずです。
例えば、パソコンで言えば「Apple社」製品は見た目もそうですが、もともとPCとしての性能やフォント等へのこだわりがつまった部分が特徴で、それを一目で見分けるのにあのリンゴのロゴが役立ちます。
たぬき開発としても返済期限を設けなかったり金利を上乗せしないというサービス重視の姿勢を筆頭にしたCI(コーポレートアイデンティティー)を組み立てており、テント・島の旗・ダンボール・手紙などのVI(ビジュアルアイデンティティー)の施策もロゴを中心に行っていて、ブランドを確立しています。
パッと見ではただの家かもしれないし、ただの家具かもしれませんが、木の葉のロゴが付いているだけで、たぬき開発のサービス溢れるローン組みだったり、高性能な家具である事が分かってもらえます。
また、ロゴはサービスを受ける側の人たちへの印象も左右しますが、働く側の人への印象も左右します。
恐らくたぬき開発の社員だと思われる「まめきち・つぶきち」という小柄なたぬきは、たぬき商店を任されて働いていますが、ロゴを掲げたお店で洋服にもしっかりと木の葉のロゴを身につけて働いてます。
ちなみに、自分の所属している会社や組織のロゴってどういう意味合いを持っているかご存知ですか?
ロゴは名刺にも入っていると思いますし身近なモノです。見た目はもちろん重要で、あまり好きじゃない見た目のロゴはあまり近くに置きたくないと思いますが、どんな思いがこもったロゴなのかも大切です。
大きな会社であれば、意味は知らないって人も多くなると思いますが、少なくとも社長は知っていてそこに込めた思いを持って仕事に臨んでいるはずです。創業から使うモノなので思い入れもあると思います。
余談ですが、あなたが社員で自社の社長とか営業先の社外の人にロゴの意味を聞かれて答えられなかったら結構ヤバいと思うので少しでもロゴのことを調べるなり知っておくとそういう状況は避けられますよ。
まめきち・つぶきちもロゴの意味を知って働いているかは分かりませんが、少なくともロゴを掲げてしっかりと気持ちを持って働いていて、会社への帰属精神を持つためにも重要な存在である事が分かります。
まとめ:あつまれ どうぶつの森から学ぶロゴの重要性とブランディング
引用:任天堂「あつまれどうぶつの森」
今回はあつまれどうぶつの森の「たぬき開発」をテーマにしてロゴについて解説してきました。
もちろん根底として商品やサービスが整っているというのが大切ではありますが、その上で自社のブランドを確立していくためにロゴを含めブランディングは重要だという事が分かっていただけたと思います。
たぬきちも行っている様に、DMなどの販促系のマーケティング施策と比べるとブランディングの速効性は薄いですが、変化に強く、選ばれる企業・サービスになるためにはいずれかの段階で必要な施策です。
ぜひ、みなさんもたぬきちを見習って、素敵な会社やサービスのブランドを作り上げていってください。
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