WordPress有料テーマ「SANGO」を継続して使う理由とおすすめポイントを解説

ワードプレスは基本的に様々なテーマをインストールしてカスタマイズをして使うのが割と一般的です。

無料テーマにも数多くの優秀なテーマがありますが、ワードプレスやGoogleのアルゴリズムは日々アップデートされていくものなので、保守・管理が必要で無料ではその部分まで手が回らない事が多いです。

ただ、適当に有料テーマを買っておけばいいという話でもなく、有料テーマにも様々な種類があって非常に選ぶのを迷います。そこで今回は私が長く愛用しているワードプレスの有料テーマである「SANGO」について、なぜテーマを継続して使用しているのかという理由とおすすめポイントについて紹介します。

著者 荒木大地  / グラフィックデザイナー / ▸Twitter (@d_arakii)

博士号を取得後、東京大学にて特任助教として研究と教育に従事。在学時よりデザインの業務を開始しデザイン事務所を設立。Adobe Creative Residency (2021)

ワードプレス有料テーマ「SANGO」の概要

このテーマはcatnoseさんというプログラムやサービス開発などを主にされている方が作成されたモノで、同氏の運営する「サルワカ」という爆発的なPVを誇るWEBサイトのメソッドが凝縮されています。

SANGOはワードプレスの有料テーマで基本的に「11,000円(2021/10月現在)」で購入可能です。

・BOOTHで購入 ▸ 11,000円

・ConoHa Wingで購入(通常) ▸ 11,000円

・ConoHa Wingで購入(WINGパック) ▸ 11,000円

購入は「BOOTH」で購入する方法と「ConoHa WING(レンタルサーバー)」の有料オプションとして購入する方法の2種類があって、後者はレンタルサーバーも新規・変更する方向けになっています。

ちなみに、サーバー自体を解約・変更などしても、SANGO自体は無くならないので安心してください。

また、自分が所有しているサイトであれば複数のサイトに使用可能なので「個人ブログ・サービスサイト・コーポレートサイト」などで利用できてコスパが良いのも魅力です(請負等は別途購入が必要)。

SANGOの特におすすめのポイント

① とにかく作者への信頼感が高い

個人的にはこの部分が最も大きいんですが、作者のcatnoseさんを尊敬しているというかファンです!

かなり昔になりますが、HTMLもCSSも分からない時代に「サルワカ」の前身のサイトで様々なサイトのカスタマイズを紹介されていて、そのコードを組み合わせたりしてサイトを作ったりなどしていました。

その時に知ってお世話になったのも大きいですが、サイトや記事の制作でも実績を出されていて、サービスの作成の点でも新しい技術を使って挑戦的な事をしていて、かつ丁寧な対応・お仕事をされる方です。

それらを総合して、とにかくテーマの作者に対しての信頼感が高いというのがまずおすすめの理由です。

現在のSANGOの主開発は「@steelydylan」さんにご変更された様ですが、オーガナイザーとしてのcatnoseさんも信頼していますし、この変更で信頼感が揺らぐ様な事は自分の中では特にありません。

② デザインの質が非常に高い

SANGOは全体的にマテリアルデザインでブルーをベースに作られたテーマになっています。マテリアルデザインはGoogleが推奨する、直感的に理解しやすく、快適に見られるシンプル方向のデザインです。

このサイトはだいぶカスタマイズしてるのでベースのデザインを使っていない部分もありますが、余白や細かい部分のカラーリングはベースのデザインが生きていて、とても気持ちよく使う事ができています。

見た目のデザインもそうですが、SANGOはUI・UX的なユーザー体験のデザインの部分も優れていて、ホバーしたりクリックした時のアニメーションや反応などを含め、ユーザーの体験が設計されています。

後ほどのSEOの観点でもお伝えしますが、基本的にユーザー体験をよくする事がSEOでは重要になってくるので、そういった意味でもUI・UXについて設計がされているのはおすすめのポイントになります。

③ SEOにも強いテーマ設計

SEOについてはGoogleのご機嫌次第的な部分もあり、深くは語れませんが、テーマ設計の段階でできるSEO対策というのは基本的に限界があります。「秘伝のタレ」みたいなコードって無いと思っています。

だからこそ、現状でできる部分のSEO対策になるであろう基礎的な部分はしっかりとSANGOでは対策されていますし、それ以外にもユーザーに快適に過ごしてもらう為の仕組みが施されているのが良いです。

結局は基本的な対策がされた上で、リンク・記事の質(ユーザー体験)がどの位なのかという部分が大切なので、その辺りまで関与できているのがSANGOのSEO対策としてとても良い部分だと思っています。

④ 使う側が心地よいテーマ

サイトに来てくれるユーザーに対していいデザインを提供したり、居心地いいサイトを作るのも大切ですが、使っているユーザー側にとっても使いやすくて使い心地がいいのもおすすめしているポイントです。

色々とカスタマイズも可能ですが、デフォルトでも見出し・ボタン・ボックスの様な記事の装飾が非常に豊富で、特にCSS知識が無い方でもユニークな記事装飾が使えるのが便利です。他にも吹き出しだったり記事リストを出す様なショートコードも豊富で、他テーマでは工夫が必要な表現も簡単に実装できます。

記事単位ではなく、サイト単位で見ても、ブログの見せ方も様々な配置やリストに変更する事ができて、ウィジェットで導線を作ったり、お知らせ欄を表示してみたり、独自性を出しやすいのも嬉しい所です。

表に出ない部分で言えば、例えばサイトの画像の読み込みに関する設定やFontAwsome関連の絵文字の設定なども細かくできて、自分の環境に合わせて理想的なサイト構築がしやすいという部分が強力です。

SANGOを継続して使う理由とこれから頑張りたい点

SANGOを継続して使う理由

私が「SANGO」を継続して使う理由については先程お話したおすすめポイントと被る部分もありますが、やはり対応が早いというのと安心して使えるというのが自分の中で大きな理由かなと思っています。

利用規約を読むと「将来的なワードプレスのアップデートに対する動作保証はできない」と書かれてはいるものの、過去のアップデートでは様々な大きな変更にもいち早く対応していてとても信頼しています。

しかも、サブスク的な月額継続のサービスではなく、買い切りのテーマでここまでサポートしてくれているというのが親切で、もちろんいつまでサポートされるか分かりませんが現状かなり安心感はあります。

現在のSANGOがどういう体制で開発されているか分かりませんが、単にPHP・HTML・CSSといった基礎的なWEBに関する言語以外にも色々な言語に触っている印象で、新しい部分の情報収集にもマメな所を見ると、今後のワードプレスやGoogleのアップデートなどにも抜かりなく対応してくれそうです。

これから頑張りたい点

SANGOが力を入れて開発してくれている事の一つに、少し前のワードプレスのアップデートで登場した記事のエディターである「Gutenberg」を快適に使う為の「プラグイン開発」というモノがあります。

この「Gutenberg」は使い慣れると便利だと思うんですが、今までの記述方式とは全く違く、直感でブロックを組み立てる様にして記事を作るので慣れるのには時間がかかるし、機能が少し使いにくいです。

それをSANGO用にアレンジして使いやすい様にしてくれるのが「SANGO Gutenberg」になります。

という事で一生懸命開発をしてくれているんですが、実は私はまだ「クラシックエディター」という昔の方式のエディターを使って記事を書いています。「Gutenberg」はほぼ食わず嫌いみたいな感じです。

私の記事スタイル的に、あまり記事内で装飾を使わないというのもあるんですが、きっと使ってみたらそれなりに便利だと思うし、日々機能が追加されていってるので、早く触ってみたいなとは思っています

SANGOに対しての不満は?

色々考えたんですが、不満という不満は無くって、要望みたいな所を少しお話しておこうと思いますね。

基本的にSANGOってブログ単体として使う事が多いと思うし、投稿ページのカスタマイズは公式でもあるので、固定ページのカスタマイズの自由度を上げてCSSの記述などもしやすいと嬉しいなと思います。

例えば、一部だけ横幅いっぱいに背景の色を変えたいって時とか結構面倒なので、記事幅や配置の自由度を上げたり、いちいちカスタマイズの記述部分にCSSを書いて固定ページのプレビューで確認するのも面倒なので、固定ページ毎にそのページにしか反映しないCSSボックスを配置されてたりすると便利です。

SANGOの優れたブログ周りの機能を生かしつつ、固定ページをホームページに設定してコーポレートサイトやサービスサイトで使いたい人もいると思うので、そちら向けの開発が進むといいかなと思います。

実際の所、今挙げた様な事は頑張れば現状でも可能な事なので、機能としては不満はないって感じです。

まとめ:WordPress有料テーマ「SANGO」を継続して使う理由

今回はワードプレス有料テーマの「SANGO」について、個人的に思う事をまとめてお話してきました。

実際に継続して使っているという事が何よりも良いテーマだという証拠だとは思いますが、おすすめの理由として、信頼できる知識と技術を持っている人が作っているのが最も大きなポイントだと思いますね。

自分に投資をするお買い物としてはそこまで高いモノではないと思うので、ブログを中心としたサイトづくりをしたいという方は、この機会にぜひ購入を検討して見てもいい有料のテーマではないでしょうか。

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